久留米市で進行中の建物『カフェライフハウス』の外観が徐々に見えてきました。
南側はガルバリウムの縦ハゼになっています。
この上なくシンプルです。
屋根もガルバリウム縦ハゼなので、屋根から外壁にかけて南側と北側をガルバリウムの縦ハゼがグルっと包み込むようなデザインにしているのです。カラーは銀黒。私たちがスタンダードに用いる色。とてもシックです。
外観で気をつけたいのが、形状も素材もシンプルにして色使いがシックなこと。これだと、ゴチャゴチャとした街並みにも、大自然の只中にも、とても自然に馴染んでくれます。
外観は誰のためにあるのでしょうか?
もちろん、ライフスタイルを表現したい自分のためです。
でもそれだけではちょっと違うように思います。
外観は街の景観を形作るいろんなファクターの中の一つ。社会的であり、公共性を帯びた存在でもあると考えるのです。外観をきちんと考え、そこに相応しいデザインにして配置するのは、そこに暮らす人にこそできる主張のある礼儀です。
その結果、美しい街並みが形成されていけば、地域にとって、そして、国土にとっても、とても素敵なことではないでしょうか?
京都や奈良、飛騨、倉敷、そして今でも日本のそこかしこに残る古い宿場町には歴史的保存地区がありますが、これなどはまさに歴史や良識によって社会に開かれた美しい外観が連なるステッドサンス(場所の感覚)に満たされたスペースなのだと思います。
スウェーデンやデンマークなどの北欧の、色彩と形状にデザイン感性に基づく一つの約束事が込められた美しい街並みを想像してください。そこには長い冬を楽しみ、厳しい自然にやさしい気持ちで向き合うための木質でカラフルな風景が広がります。
もちろん日本らしさを大切にすることも大切ですから、世界に誇る森林大国である日本ならではの木を使ったデザインにすることも私たちは大切にしています。
今回は、東側と西側の外観に焼杉を採用したのですが、これは耐久性とシックなカラーリング、そして日本らしさという点で、モダンなガルバリウムとの相性も抜群なのではないかと思います。
たかが外観、されど外観です!
美しい我が家、美しい街並みづくりのために外観デザインをしっかり考えたいものです。
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