5.5坪の平屋をハーフビルドするプロジェクトがスタートしました!
初夏。まず、ハーフビルドに協力していただく工務店を探して、基本の基をリアルにし、
それから、ラフ図を描いて、概算工事費を出してもらいました。
そして今、課題と新しいテーマが見えてきています。それは、動き出さなければ、見えないものたちです。
ハーフビルドは、はじめての取り組みです。
ハーフビルド、つまり仕上げはお施主さんが行うわけですから、
空間の完成度に期待は抱けませんが、
今回はそんな(いちデザイナーの思いなどという)些細なことに重きはありません。
そもそもお施主さんのご要望は、そこには無く、
或る地域が気に入り、そこに未来に向けた自らの思いを遺したいという極めて利他的なもの。
言い換えれば、心の楽園をつくりたいということなのだと、合点したのがことの発端です。
5.5坪の平屋で寝食を行うには、これまでの暮らしのあり方を変える必要があります。
その物理的な包容力は住宅というより小屋です。
それを住まいに変えるためには、デザイン以上の魔法のような力が、きっと必要。
いえ、奇跡に近いことを起こさなければならないのではと、漠然とではありますが、そう感じています。