成人の男性で60%、新生児にいたっては80%が水でできているのだそうです。
ちなみにほうれん草は92%、牛は55%、ニワトリは74%が水。
生き物にとって水はなくてはならない存在なのですね。
ところが、生命にとってとても大切なこの水が、気候変動によって枯渇して行くと予測されています。
ちょっと調べるだけで、次のようなことが解ります。
・今現在も、水道水などを利用できているのは地球上の約70%53億人でしかありません。
・14億人の人が覆われた井戸まで往復30分以内のエリアに住み、2億6000万人が往復30分以上の場所に住んでいます。
・覆われていない(保護されていない)井戸や泉などから水を飲む人が4億3500万人います。
・川や池や運河などから水を飲む人が1億4400万人います。
いずれも、特定非営利活動法人のウォーターエイドが出している報告書に記載されている数字です。
水があって生命があり、その生命の活動がバランスよく進むことで持続可能な循環型の世界が地球環境を形成していたのに、その根源である水が、さならる危機に瀕して行く。現代はまさにその分岐点にあるのだと思われます。
そういうことを体のどこかで感じているからなのでしょうか、水のバランスをデザインで表現していくようなフラットハウスを想像にまかせて描きました。
それを後押ししたのは「もっと自由にデザインしてください」という建主さんの言葉です。
それは、新しいコミュニティ誕生へ向けての〝コアから外に広がっていく〟デザイン!
糸島の広々とした森の中で、新しいプロジェクトのスタートです。