2021年は弊社のコラボギャラリー『おうちと食卓、時々コーヒー』にて若い世代とのコラボレーション(都会の森の小さなお店)を行いました。
そこで気づいたのは〝認め合うチカラ〟の存在と、その清々しいエネルギー。そこで出会うすべての人がお互いが持ち寄ったアートやフラワーアレンジメント、コーヒーの淹れ方などの作品や作法を認め合い、褒め合い、高め合う、そのチカラの素晴らしさを目の当たりにしたのでした。
2022年は、そのチカラの先に新しい世界が広がるのだろうな、と予想していたら、今年はじめて訪れた湯布院の森で、その確かな胎動を確かめることができました。
湯布院の森は、湯布院インターチェンジからやまなみハイウェイを車で走って約10分の位置にあります。ハイウェイから左折して南斜面に広がるクヌギの森を降っていくと、そこは別天地。森林コミュニティの新たな可能性に満ちた〝森の広場〟のような開けた場所がそこにあるのです。この森に出会って一年以上が経過し、カフェの横の場所を山主さんに分けていただき、今年はいよいよ、新たなプロジェクトを本格始動させます。
1月初旬、好天に恵まれたその日、森に行くと、すでに先住者たちは活発な活動をはじめていました。
森の整備に余念のないキャンプウッズさんはキャンパーたちの間であっという間に名前が知れ渡り、この日もキャンプを終えた家族連れの姿がありました。クヌギの木に結えつけられた巣箱がキラキラと輝いています。
お隣の「森の交茶店」さんはテント的に使えるコンパクトな小屋を建築中!屋根屋さんがトンカチを叩いています。
ピザとスウィーツが売り物の「森のカフェテリア11区」さんは新婚さん。去年お世話になっていたのでプレゼントを持っていき、美味しいマルゲリータとデザートプレートをご馳走になりました。この家、なんと店主の手作りです。湯布院の有名なピザ店で腕を磨いた店主。燃える薪が赤々と照らすピザ窯は、その有名ピザ店のオーナーも手伝ってくれて完成したのだそうです。
この他にも、ドッグランや蕎麦店、小さなキャンプ場などが店開きしている湯布院の森。そこにあるのは、お互いを尊重し合い、高め会う〝認め合うチカラ〟。それぞれの可能性が輪になって繋がり合う時、森の中に大きな広場のような中心(コア)が生まれ、そこかしこに清々しく凛とした空気が満ち、小鳥たちの鳴き声が響き渡っていきます。
さあ、歩き出そう。私たちは、自由だ。空気は凛として冷たいのに、心を暖かく燃やしてくれるエネルギーが内なるカラダからあふれてきます。
新しい森林コミュニティの誕生に私たちも参加したいと思います。