何度も何度もこの森に足を運び、そこに寝泊まりしてみると、次第にわかってくること。
静かな時の中にあって、じっと見つめ、耳を立てていると、現れてくるもの。
それはおそらく『本当の自分』。
肩書きや過去の経験や賑やかなニュースやおしゃれなコマーシャルのイメージから
遠く離れた静かなこの場所に居るという満たされた感覚。
森に居ると、都会で生活している時とは別次元に〝在る〟ことが伝わってきます。
家族本来の姿に戻って、炎を見つめ、風を切り、空気を胸いっぱいに吸い込んでカラダと意識が目覚めていきます。
この感覚は、必要最小限にして、余計なモノのないミニマムな生き方への入り口なのかもしれません。
偶然の行動と人との出会いから生まれたこの湯布院の森でできること。
そのインスピレーションが降りてくるのを静かに待ちながら、
この日も一日、『本当の自分』を感じることができました。
森に感謝するとともに、これまでに出会った多くのみなさんに「ありがとうございます」。