週末は福岡県行橋市でつくった住宅の一年点検にうかがいました。
庭の植栽の紅葉がはじまっていて、外壁の黒に美しく映えていました。
黒い外壁は杉板にリボスを塗ったものですが、雨風に晒される〝突き出た壁〟の部分もまったく色褪せしていないのにビックリ!クリア塗装をした杉板格子にも黒カビなどの発生が見受けられませんでした。
ご紹介した家具工房さんによるダイニングテーブルには、家を建てる前からお持ちだったYチェアが静かにおさまり、壁に貼られたプリント物とも相まって、新しい暮らしがはじまっていることが伝わってきます。
回遊性のある空間ではお子さんたちが元気に走り回り、点検に訪れた私たちを歓迎してくれました。
施工していただいた工務店さんが必要な箇所をいくつか補修してくれましたが、持ち帰って手を加えるような大掛かりな補修などはなく、一安心。
私たちがデザインする家は無垢の木や壁材などを使うため、室内の湿度や温熱環境、使い方によって、特に木製品には反りや隙間が生じることもあるのですが、今回はそれもありませんでした。
無垢の板には割れや反り、隙間が生じやすいという一見するとデメリットに見えるところもあります。
けれど私たちは、〝そんな経年変化こそが自然〟ということを生身で体感することも、小さなお子さんの自然の感性を育むことにつながると考えています。なので、事前にそのことをお話して無垢材や自然素材を使った家づくりをオススメしています。
この日は、同じ行橋エリアで家づくりを考えている方からのお問い合わせもあり、現場近くのカフェで待ち合わせをして、私たちの家づくりの進め方についてお話をさせていただきました。
そんな時はいつも、これまでに建てた住まいをおさめた作品集をご覧いただき、ワクワクする気持ちを共有します。
でもリアルな情報もとても大切なので、昨今のウッドショックの影響や資金計画のお話もします。
そして、夢と現実の二つのことをご理解いただくことで、プロジェクトがスタートしていきます。
「またお会いしましょう。福岡のギャラリーにもぜひ」と言葉を交わしてカフェを後にしました。
今日も、一日という今に、その出会いの瞬間に感謝します!
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